歯周病治療
衛生士による丁寧な指導やFMD(フルマウスディスインフェクション)などを活用し、ペリオフィールを使いながら炎症を管理しています。
超音波スケーラーや口腔内カメラ(松風)、GCガスレーザーを用いたケアやフォローアップで、口腔環境を総合的に整えます。
統計によると、歯を失う一番の原因が歯周病だと言われています。
しかし多くの方が、35歳を迎える頃にはすでに歯ぐきに何らかの変化が起きているという研究結果が報告されています。
そのため、日常のケアと定期検診を通じて歯周病を早めに見つけることが大切だと感じています。

歯周病が怖い理由
歯周病菌は、糖尿病などの全身状態とも関連があるとされ、体全体の健康に影響を及ぼす可能性があります。
歯周病に対する当院の取り組み
患者様の生活習慣とホームケアの改善
日々の積み重ねが歯周病予防と改善の鍵を握るため、生活習慣を把握することは大切だと考えています。
歯科衛生士による丁寧な歯磨き指導

患者様ご自身がその意義を理解し、「続けてみよう」と感じていただけるように心がけています。
超音波スケーラーや歯周ポケットプローブの活用

歯周ポケットの深さをしっかり把握することで、衛生士がクリーニングを行う際に適切な処置を行いやすくなります。
レーザー機器による歯周病ケア

当院では、GCガスレーザーを導入しています。
重度の歯周炎では、炎症が強く、出血もしやすいケースが多いですが、レーザー機器によるアプローチで出血を抑えやすい点もメリットです。
FMD(Full Mouth Disinfection)の導入
抗生物質を服用しながら、口の中全体から一気に歯周病菌を減らす治療です。
通常の歯石除去より短期間で集中的に処置を行い、歯周ポケット内の環境を改善していきます。
薬剤で炎症を管理
薬剤を用いた歯周病の管理に取り組んでいます。
歯周ポケット内の炎症を抑えるため、必要な箇所に塗布し、歯周管理の一環として活用しています。
薬剤は、歯ぐきの腫れや出血など歯周病特有のトラブルを軽減することができ、患者様の負担を和らげることにもつながると考えています。
歯周病と全身の健康
歯周病は、お口のトラブルであると同時に、全身疾患とも関連が深い病気です。
糖尿病の方は歯周病が悪化しやすいといわれていますし、逆に、歯周病が血糖値のコントロールに悪影響を及ぼす可能性があるとされています。
また、心臓や血管系のトラブルとも関係があるという報告もあり、口腔ケアを怠ると全身のリスクが高まる恐れがあります。
定期的な検診とメンテナンス
半年に一回程度のメンテナンスを受けることで、歯周ポケット内の清掃や歯石除去、歯ぐきのチェックなどを行えます。
バイオフィルムを専門的な機器を使って取り除きます。
早めに発見して適切なケアをすれば、抜歯を回避できるケースが増えると思います。
歯周病と訪問診療

当院では往診チームがご自宅や施設を訪問し、超音波スケーラーなど携帯できる機材を活かして歯石除去やブラッシング指導を行っています。
またオーラルフレイルを早期発見し食事形態の提案やリハビリの介入および誤嚥性肺炎を予防するための多職種連携を行っています。